都市の情景、自然の絶景をテーマにした写真ブログ『景写』へようこそ。
今回は、私が愛用している富士フィルムのカメラX-Seriesの魅力をお伝えしたいと思います。
富士フィルムのカメラに興味がある方の参考になればうれしいです。
その1 シャッターを押すだけで、美しい写真がとれる『フィルムシミュレーション』

富士フィルムは、長年のフィルム製造を通じて蓄積してきた画づくりのノウハウをもつ会社です。
そのノウハウやコンセプトを引き継ぎ、デジタルカメラにおいてもフィルムの色を実現できる機能が「フィルムシミュレーション」です。
一眼レフのカメラは、一般的にRAWというデータファイルで撮影しておいて、後でパソコンなどで彩度やコントラストなど細かく調整しながら画づくりをすることが前提になっています。
しかし、富士フィルムのカメラは、撮影するときにフィルムシミュレーションを使うか選択をして、撮影をしたらRAW現像なしで完結することを美学としています。
このフィルムシミュレーションの出す色はどれも本当にすばらしくて、シャッターを押すだけで雰囲気のある写真ができあがります。
個人的には、作品づくりだけでなく、旅行や日常の写真もすべて同じカメラで撮影しているので、RAW現在が必要ないのは本当にありがたいです。
そして撮影するときにデジタルでありながら、フィルムを選択しながら撮影できるのはとても楽しいです。
その2 APS-C用レンズの幅広いラインナップと品質の高さ

SONYもCanonもNikonもカメラメーカーは、APS-Cセンサーのカメラは入門者用の位置づけで、フルサイズにステップアップさせるのが一般的です。
そのため、APS-C用は入門者用のレンズが多く、高性能なレンズはフルサイズ用にラインナップしているケースが多いです。
そのような業界の中で、他のメーカーとまったく異なる戦略をとっているのが、富士フィルムです。
富士フィルムのXシリーズはAPS-Cですが、フジノンレンズは単焦点レンズも多く幅広い高品質なレンズが揃っています。
富士フィルムがフルサイズのカメラをつくらない理由は、開発者の方がマップカメラやTBSプラスのインタビューでも、コンセプトを明確に説明しています。
マップカメラのインタビュー記事
https://news.mapcamera.com/maptimes.php?itemid=29412#x_pro08
テレ東プラスのインタビュー記事
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/lifestyle/entry/2019/019675.html
要約するとこんか感じでしょうか。
・富士フィルムとして写真の原点は、明るい単焦点でフットワークを使って良い写真を撮ることだと考えている。
・フルサイズセンサーの持つ潜在能力を発揮しようとすると、レンズがとても大きく重い設計になってしまうので、富士フィルムのコンセプトとは合わない。
・富士フィルムは、プロ写真家の使用に耐える高画質と小型・軽量を最適バランス化させたシステムを目指している。
・富士フィルムは開放から使えるレンズ設計をすることで、APS-Cでもフルサイズに匹敵する画質を実現できる。
個人的には、フルサイズは、レンズの値段も大きさも数倍になり、趣味でカメラを楽しむには若干負荷が大きすぎると感じていました。
その点、富士フィルムは、APS-Cにレンズの開発に集中しているため、高品質なレンズが充実していて、フルサイズに引けを取らない品質の写真が撮れると感じています。
フルサイズがすばらしいことはよく理解できますが、私の用途では大抵の場合、X-T2の撮影や画質で気になったことはありません。
その3 カメラとしてのデザイン性の高さと機動力

さいごは特に説明の必要がありません。
富士フィルムのカメラはクラシカルでデザインが美しいんです。ほんとうに。
私はX-T2しか持っていませんが、X-Proシリーズなんか眺めているだけで幸せになりそうです。
そして、富士フィルムのカメラは、大きすぎず持って歩きたくなるサイズなので機動力もあると思っています。
私は、大きな荷物を持って歩くのが苦手なタイプですが、XT-2の大きさくらいであれば気軽に持ち出すことができるので、撮影機会はフルサイズのカメラより間違いなく高いと思っています。
あと街中やイベントであまり大きなカメラを持っていくと変な意味で目立ちますので、これくらいのカメラが個人的にはちょうどよいと思っています。
けっきょく、自分にとって一番ベストなカメラとは
これまで富士フィルムのXシリーズを私が選択した理由を説明してきましたが、APS-Cのカメラですので、フルサイズとまったく同等というわけではありません。
しかし、APS-Cでありながら、画質の面ではかなり近いところまで迫っているのではないかと感じています。
かなりの暗所だったりするとフルサイズにかなわない場面もありますが、風景、旅行、家族などがメインであれば、Xシリーズで物足りないと感じたことはあまりありません。
むしろ、色の美しさなどは他のカメラを上回ると思いますし、今回ご紹介した強みの恩恵を感じることの方が多いです。
カメラ選びの観点から最後にまとめると、どのカメラメーカーもすばらしいカメラを出していますので、結局は何を目的にカメラを選ぶかだと思います。
私は、特性(重たいものや大きいものは持ち歩かない)、被写体(風景がメインで動きものは撮らない)、予算(できれば抑えたい)という基準から日常から作品まで撮れるカメラを選んだら富士フィルムという選択でした。
そして、学生だった頃に28mmの単焦点レンズがついていたTIARAという富士フィルムのフィルムカメラを愛用していたので、それもX-T2を買うときに愛着を感じる必要の要因になりました。
さいごの決め手は言葉では表せないフィーリングみたいなものだったと思います。
私個人の主観的な内容が多い記事となりましたが、皆さんのカメラ選びの参考になればうれしいです。
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