手持ち撮影できる1億万画素『GFX100S』発表!!これからのカメラについて考えてみた。

富士フィルムから凄いカメラの発表がありました。ラージフォーマット1億万画素機のGFX100Sが2月下旬に発売されます。

今回は、久しぶりに富士フィルムの新商品に衝撃を受けたので、GFX100Sの概要とそれを受けて考えてみた今後のカメラ動向について雑感を書いていきたいと思います。

どうぞ、雑談にお付き合いください。

中判ミラーレスカメラ『GFX100S』

まず、富士フィルムから発表された『GFX100S』の概要は以下の通りです。

GFX100Sの主な特徴
  • 43.8×32.9mmの大型センサー
  • 有効1億200万画素
  • 質量約900gの小型軽量化を実現
  • 最大6.0段のボディ内手振れ補正機構を搭載
  • 新フィルムシミュレーション「ノスタルジック・ネガ」を搭載
  • 価格は税別約70万円

手持ち撮影できる中判ミラーレスカメラ

これすごくないですか!? 1億万画素ですよ!!

私が使っているAPS-CフォーマットのX-T2が2,430万画素なので、4倍以上の画素数を誇るスーパー高画質マシンです。

しかも、最大6.0段の手振れ補正もついて約900g。中判カメラを三脚なしで手持ち撮影できるという従来では考えられなかったものすごいイノベーションです。

販売価格は約70万円と高額ではありますが、中判カメラとして考えると破格の価格設定だと思います。

ここまですごいスペックをみせられると、普段はスペックを追いかけないようにしているわたしでも、1万画素の画質がどの程度なのか、一度試しで撮ってみたくなります。


新フィルムシミュレーション 「ノスタルジック・ネガ」 にも注目

また、今回のGFX100Sには、新しいフィルムシミュレーション「ノスタルジック・ネガ(Nostalgic Neg.)」が搭載されることも発表されました。

このノスタルジック・ネガは、スティーブン・ショア(Stephen Shore)やウイリアム・エグルストン(William Eggleston)が活躍した1970年代の「アメリカン・ニューカラー」と呼ばれる時代の色表現を目指して設計されたものです。

わたしは、この「アメリカン・ニューカラー」と呼ばれた時代の写真がもともと好きで、スティーブン・ショアの「Uncommon Places」という超有名な写真集にとても憧れがありました。

「Uncommon Places」は、スーパーマーケットの駐車場や道路など何の変哲もない、どこかその辺で撮った写真ばかりが並んでいますが、アメリカのヴィンテージ感がたまらなく恰好よくて、世界中の写真家に影響を与えた写真集です。

「Uncommon Places」を意識して、LightroomなどでRAW現像をしてみたりもしましたが、あの雰囲気を表現するのは、わたしの現像技術では難しくて、再現できていませんでした。

そのアメリカン・ニューカラー時代の色表現をノスタルジック・ネガは徹底的に研究して表現したというのでとても楽しみです。

今回のノスタルジック・ネガの開発を担当した方は、まず神保町に行って復刻版ではないオリジナルの写真集を買いあさって、当時の写真の色表現を徹底的に研究するところから始めたそうです。

ただし、このノスタルジック・ネガの色を最大限に活かすには1億画素センサーが必要で、APS-CのXシリーズに搭載するためには改めて再設計が必要とのことです。

同時に発表されたX-E4には搭載されていません。

Xシリーズに搭載されたら新しいカメラが欲しくなりそうです。

カメラの方向性についての考察

SONYからはα1が発売

新しいカメラといえば、先日、SONYからα1が発表されたばかり。

こちらも5000万画素のセンサーで、秒30コマの連射機能を実現したミラーレス・フルサイズのフラッグシップカメラです。

オートフォーカスも被写体追従機能が強化されていて、リアルタイム瞳AFは、人間や動物だけでなく、なんと鳥の瞳も追いかけるというものすごいスーパーマシンです。

もうここまで来ると、撮影の技術とか関係なく、カメラが勝手に失敗のない写真を量産してくれる領域ではないかと。

α1の発表は、CANON 「1DX Mark3」やNIKON「D6」に対する挑戦状で、ミラーレスで十分にオリンピックも撮影できるというSONYの自信のようなものを感じました。

オリンピックは撮影しないし、普通のPCモニターやスマホで写真を鑑賞しているわたしには、 α1 やGFX100Sは宝の持ち腐れですが、失敗できない一瞬を切り取り、高画質な写真の提供を求められるプロの写真家からしたら、とても魅力的なカメラだと思います。


カメラはどこに向かうのか?

今回の α1 やGFX100Sの発表を受けて、カメラが別次元の領域に入り始めている印象を受けました。

とくに最近のSONYと富士フィルムは、カメラに対するコンセプトが明確で、次々に魅力的な新しいカメラを発表してきます。CANONやNIKONより、発想が自由で尖ったプロダクトが多いと思っています。

わたしは、ラージフォーマットGFXシリーズは、尖がりすぎていて、あまり需要がないように思っていましたが、今回発表されたGFX100S のサイズと金額であれば他社のフルサイズミラーレスカメラと十分競合できる存在になってきたと思います。

今後のゲームチェンジャーになるかもしれません。


冷え込むカメラ市場

一方で、カメラ市場としては、最近のスマホが便利で綺麗に撮れるようになったので、わざわざカメラを持つ必要性はなく、 軒並み売上が落ち込んでいます。

それでは、わたしのようにカメラや写真を趣味にしているカメラに何を求めるのかというと、カメラを持つ楽しみと撮る楽しみではないかと考えています。

デザインの良いカメラを持つ喜びや機械を操作して写真を撮る楽しみのようなものは、スマホでは味わけない趣味としての楽しさがあります。

多少、オートフォーカスが物足りなくて失敗したとしても、それも楽しみではないかと。

実際にデジタルカメラの売上は落ちているのに、フィルムカメラなどの中古カメラ市場は売り上げを伸ばしているそうです。


ターゲットユーザを明確にした尖った個性が必要

こうして、スマホカメラの機能や画質の向上によって、一般ユーザがカメラを必要としなくなってきたことによって、CANONとNIKONが展開してきた入門用にAPS-Cのカメラを撒き餌にして、フルサイズにステップアップさせていくヒエラルキー的な商品ラインナップはもう通用しなくなってきていると感じます。

SONYはプロ向けに最新技術を出し惜しみなく搭載して、フルサイズミラーレス のα7 シリーズは、高画質の「α7Rシリーズ」、高感度の 「α7 Sシリーズ」 など用途ごとにプロダクトを展開しています。

富士フィルムは、フルサイズ・カメラはつくらず、画質を追求したい人むけのラージフォーマット「GFXシリーズ」と機動力と画質の両立を目指したAPS-Cフォーマット「Xシリーズ」を展開する戦略をとっています

冷え切ったカメラ市場の中で、SONYと富士フィルムの2社が売上を大きく落とすことなく健闘していますが、新しい機能や高性能を求めるユーザはSONY、カメラのデザインや操作性、そして撮る楽しみを求めているユーザは富士フィルムに流れているように思います。

これからのカメラは、プロユース的に高機能を求めるユーザと趣味としてカメラに楽しさやデザインを求めるユーザの2極化が進み、機能やデザインなど尖がった特徴をもったカメラが主流になると予測します。

そうなると「高額なカメラ=自分にとって良いカメラ」ではないので、ユーザ側も自分がカメラに何を求めるのか、スタンスをはっきりしておくことが必要だと思います。


以上、つらつらと本日はカメラに対して思ったことを書いてみました。

CANONもR5でトップシェアメーカーとしての底力を見せて巻き返しを図りましたし、他社からも魅力的なカメラが出てくるのでないかと期待しています。

CP+も今年は動画ですが今月開催されますので、各社の新しい製品発表が楽しみです。

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