美しい雲の写真とわかりやすい説明で雲について学べる本『雲と出会える図鑑』を読んでみた。

カメラや写真をやっていると青空や夕焼け空など、空に興味を持つ方は多いのではないでしょうか?インスタなどでも空の写真を上げている方はとても多いように感じます。わたしも空の写真が大好きです。

そんな空に欠かせない『雲』のことを皆さんはどれだけご存じでしょうか?

今日は書店で見つけて読んでみた武田康男さんという方が書かれている『雲と出会える図鑑』(ベレ出版)という本が面白かったのでご紹介します。

そもそも雲とはいったい何でしょうか?

白や灰色で、もくもくして空に浮かんでいるものが雲ですが、雲とは雲粒という小さな水の粒や氷の粒が集まったものです。雲は地表の水が水蒸気となって上昇し、冷えてできた水や氷の粒がたくさん集まったものです。

その為、水蒸気が多い海や湖。寒くて冷たい風がぶつかる高い山などは、とても雲ができやすいです。一方で、冬の街中は乾燥しているので、雲のない一面青空の日もありますね。

わたしは写真を撮り海や山に行くのが好きなのですが、これまでもさんざん雲には泣かされてきました。

海から登る日の出を撮りに行くとちょうど太陽が昇るあたりが雲に覆われていたり、雲海を撮りに山に行ったらガスっていて、雲海どころか1メートル先も真っ白で何も見えなかったり。。

自然が相手なので仕方ないことですが、寒くて暗い中、早朝に写真を撮るために遠くに出かけ、何も見られなかった日は、いつもショックが大きいです。

逆に偶然に奇跡的な空や雲に出会えるときもあり、そんなときは神秘的な感動があったりします。だからこそ、空を眺めるのは楽しいです。

雲には10種の雲形がある。

雲の種類は世界気象機関の『国際雲図帳』で世界共通で分類されていて、大きく10種類に分けられるそうです。

巻雲、巻積雲、巻層雲、高積雲、高層雲、乱層雲、層雲、積雲、層積雲、積乱雲

これら雲の名前は、高さと形状で分類されていて、「積」がつく雲はかたまった形の雲「層」がつく雲は横に一様に広がっている雲「乱」の字がつく雲は雨を降らせる雲を言うそうです。また、「巻」の字は上層「高」の字は中層の雲を意味しているそうです。

意外と雲の名前の意味ってぜんぜん知らなかったです。。

でも雲の知識がつくと空をみるのが楽しくなりますね。この本を読んでから意識して雲をみるようになりました。

美しい写真を見ながら、雲のさまざまな姿を知ることができる本

この『雲と出会える図鑑』という本は、上記のような雲についての知識が分かりやすく説明されていて、ライトな図鑑として面白い内容です。

そして、何よりも個人的にこの本の気に入っているところは、約380点もの様々な雲の写真が掲載されていて、しかも、どの写真も素晴らしいところです。写真集として眺めているだけでも十分に楽しめる内容です。

非常にめずらしい雲も多く掲載されており、それぞれの雲の「レア度」や「雲との出会い方」などが掲載されている点も面白いです。

定番ともいえる富士山の雲は当然のこと、スカイツリー、新幹線、飛行機などさまざまなところから見える雲なども掲載されているので、場所によって見える雲が違うことも改めて興味が持てました。

これまで以上に雲を意識して写真を撮るようになりそうです!

被写体について理解が深まると写真がもっと面白くなる。

風景写真において雲は作品の出来を左右する重要な要素です。ドラマチックな雲に出会ったり、雲でなにも見えなかったり、雲との出会いも一期一会ですね。

だからこそ、雲について知識がつくと、写真がもっと面白くなるとこの本を読んで感じました。珍しい雲に出会えたときにその価値に気づけたり、天気が悪くても、その雲に興味をもつことができるかもしれません。

写真も綺麗で文章も読みやすいので、空を見るのが好きな方や空について興味のある方には、おすすめできる本だと思います。

外出できない自粛の日々が続いていますので、たまには気分転換に美しい空の写真を眺めるのは、いかがでしょうか?

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